ぶぶこ

MINAMATAーミナマターのぶぶこのレビュー・感想・評価

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)
4.0
遅ればせながら、この映画を鑑賞。アル中でダメダメな主人公があるきっかけで立ち直り、偉業を成し遂げる、というある意味安心できるストーリー。現実のややこしいところは大分捨象されているが、あくまで「史実に基づいたフィクション」なので、どこまでリアルさを求めるかは監督の采配次第。リアルさなどを言うと、日本人であんな英語が達者な人(チッソ社長と交渉派のリーダーも)なんていなかったと言うことにもなるしね。
「困っている原住民を外から来た白人の救世主が救ってくれる」というとまるでカーゴカルトだが、「強い奴が弱い奴をいじめる」(劇中に言われた台詞)だけの世界を作っていたのは日本人だからね…。もちろんユージン・スミスの写真だけで世論が動いたわけではなかろうが、一つのきっかけにはなったはず。
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