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MINAMATAーミナマターのRicodonのレビュー・感想・評価

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)
3.7
様々な事情もあって賛否両論あるらしいけれど、
それぞれの俳優が演じている中に
その登場人物の思いが確かに乗っている、今!という瞬間が何度もあった。

ユージン・スミス本人がとても複雑な内面を抱えていた人だったろうから、
その行動や考え方に一貫性がなかったり、一見深みがないように見えたとしても
個人的に違和感はなかった。

この景色は熊本じゃない、
俳優の英語がどうとか、
定番の批判はつきまとうかもしれないけれど、この題材を描くことへの敬意と覚悟に私はとても好感が持て、見て良かったと思えた映画だった。

映画の配給の仕組みや、そこにかかる圧力について何も知らない自分にとっては、
この映画がアメリカではお蔵入りし、日本でも上映館が極めて少ないことが、何だかとても怖かった。

余談・國村隼さんの英語。
英語学習者の自分にとっては感嘆の極み!
今回は、加瀬亮さんの英語が聞けなくて少し残念。「すごい演技!たまたま英語で!」みたいに感じられる大尊敬してるお2人。
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