あの頃。のあんこぱんのネタバレレビュー・内容・結末

序盤の精気のない劔さんがコンビニ弁当食べながらあややのMVみて号泣するシーンが大好き。こういう辛い時ふんばれる理由がアイドルなんだよね…私もしんどい時ハロプロのMVやライブを見返して、彼女たちの輝きに元気と感動をもらっている。物語の始まりにしてここが頂点なんじゃないか。アイドルとの出会いを簡潔に凡庸に描いたスタートで物語にグッと引き込まれ、この映画は私の話なのかもしれないと思わされた。オタクたちとの青春を描くパートはホモソーシャルが凄すぎて嫌悪感を抱くシーンもあった。ただ、「俺たちの古き良き思い出たち！」とかじゃなくて、ちゃんと美化されずに生々しく描いていたのが良かった。私もアイドルのおかげで仲良くなった大好きな友達がいるから、あの頃の変な内輪ノリが切なくて懐かしい…やっぱり私の話じゃん。
役者さんたちみんな素晴らしい。途中から大賀さんが主役を食うくらいの勢い。ダサくてきしょいんだけど憎めない。私の葬式のセトリに恋INGが加わった。
そして少しハロプロ好きなので盛り込まれたハロプロネタを堪能してさらに楽しい。ロマモー流れたときコズミンと一緒にマスクの下で口パクで「ローマンーティック　こーいーの…」って歌っちゃった。当時の有名オタクがうつってたり。「しみハム、ちっちゃ！！！」でにやにやしたり。なんだかんだとても楽しかった。ほんと今が一番楽しいね。