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インフィニット 無限の記憶のYOKのレビュー・感想・評価

3.0
インフィニットとは組織の名前で前世の記憶を持つ人が属し、現在はふたつの派閥に別れているらしい。え、みんな前世の記憶あるの?私はない、1ミクロンもないぞ。

記憶にない前世の記憶(とすら思っていない)のせいで幼少期から苦労しているのが主人公のエヴァン・マコーリー。覚えていないにせよ過去に習得した技術が今世でも使えるの、便利なあ。私も前世で手に入れた医学を使ってブラック・ジャックになりたかった。1億で手術する。

統合失調症だと思っていたら前世があったせいだったと唐突に出会って美女に言われて、なんか分からんけどしっくり来てしまうの素直。お手々むちむちなのにマッチョなのつおい。

インフィニットの二つの勢力の一つが「この力を使って人類を未来に導く」、もうひとつが「世界の終末を求む」というもの。エヴァンはもちろん前世側のチームに率いられて複数の前世の記憶を取り戻すの、漫画の主人公って感じする。

この世に500人程度いる記憶を持って産まれてくる人が…ってくだりで、100万回生きた猫ちゃんもぜひ仲間に入れてやってくれって思った。100万回はかなり凄いぞ、戦力になるだろ。(?)

テーマ壮大だしやってる事デカいしCGもカッチョいいんだけど、今ひとつなんか盛り上がらないのなんなんだろなー。戦闘シーンとかアクションも多めなんだけど、メリハリがないというかなんというか...。

エヴァンがいつまで経っても前世の記憶が戻らない割にどんどん強くなっていくのも、なんかチートで、最強系主人公が好きな人なら楽しいのかもしれない。

悪側がとにかく生まれ変わりたくないからこの世の全ての生き物ぶっ殺して生まれ変われる先を無くしたい!って野望持ってるの、すごく自己中で極悪って感じある。

にしてもエヴァンが記憶取り戻さんと世界の全てが消せるエッグの場所がわからんってのに、なかなか思い出せんのがなんともダルくなっちゃった原因かもしれん。

ってか、悪も悪でエッグ手に入れたならさっさと使えばいいのに...何最後の人生楽しもうとしてるんだよ。

前世の記憶を持つ人達で揉めている割に、いまひとつその設定が活かせていない感あった。アクションかっこよいんだけど、ただの強いひとというか元軍人的なそれにしか見えんと言うか。知識は利用しまくってたけど、うーん?

とりあえず私にもし来世があっても今世の記憶持って生まれてきたところで何の役にも立たんから特にいらないや。

すっごい真面目に作られてたけどコミカルな作りにした方が良かったのかもしれん。可もなく不可もなくな作品やった。
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