Moomin

ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へのMoominのレビュー・感想・評価

4.7
ムヒカ大統領の言葉を世間に伝えようと翻弄した男の熱意の映画って感じ
映像表現はテレビ的な要素が多め
映画的表現を見つけようと頑張ったけど、20代である自分にとって途中からはムヒカ大統領の言葉に耳を傾けざるをえなかった
ムヒカ大統領が日本の若者へ向けて投げかけた言葉 恐らく作中にはなかったが自殺大国という背景も知っての言葉だったと思う 20そこそこの自分にとって受け止めるのに時間がかかる言葉だった
「なんの為に生きるのか」
ポレポレで映画見終わったあと総武線・小田急線と死んだ魚のような目になってこの言葉の意味を考えた けど答えは見つからなかった
そういえば「生きる理由」が見つからないって病んでた友達が言ってて、安易に口にはできなかったけど、ここからは持論なんだけど「生きる理由」って精一杯頑張って生きた後に見つけられればいいかなって それがどんな小さな理由でも「生きた理由」になれればそれが人生なんじゃないかと
こんな映画の見方してたら講師に怒られそうで笑う

∴雑談
 ムヒカの言葉を伝えたい その方法論として会いに行き、その土地を調べ尽くす 言葉もままならずムヒカとあっても会話もできない田部井さんではあったが、彼のその熱意が映画を作り それが冒頭の田部井さんが子供に付けた名前。やラストカットの家族の話に繋がっていった ムヒカ大統領のプロパガンダのようで、実は彼ありきの作品になっていたのがこの作品の面白かった所 
 作中ではムヒカの言葉をサンドイッチする演出や、ムヒカを語る上で外せない奥さんの絶妙なショットなど いかにすれば偉人の言葉を伝えられるか その演出に制作陣がとてもこだわっていたのが伝わった もっと分析すれば色々と気付けそう
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