Fumie

ふたつの部屋、ふたりの暮らしのFumieのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ひっそりと育んできた愛は同性同士だからひっそりするしかなかった現実、家族にもなかなか理解を得られず辛い。子どもたちにはこうあって欲しいという理想の母親父親像があり、母親が実は父を愛していなくて外の女性を愛していたという事実は受け入れ難いんだろう。親はこのものではないし、同じように子は親のものではない、それぞれを尊重し合える関係であればマドレーヌも家族内での理解されない孤独を感じないで済んだのかも。そもそも言い出せないほどマドは家族のことも理解していたし大事だったんだけど。

老齢であるが故に相手がいつどうなるかわからない不安、自分だったらどうするだろうって考えてしまった。あそこまでできるかなぁ、どうだろう、施設に入れるしかないと思うのも仕方ないし、いつかくるであろう自分の将来を考えるなぁ。
Fumie

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