だざち

息子の面影のだざちのネタバレレビュー・内容・結末

息子の面影(2020年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

め〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ちゃくちゃ好みのタイプの映画だった。
息子を探す母、母を探す息子が一緒に行動するのが良かった。想像ではこの2人がずっと歩いて旅するのかと思ってたら意外とそんなことはなく、展開がスッキリしてて良い。
母の息子が死ぬわけないという願いがここまで行動を起こせるのがすごいし、愛だよね。
息子の面影を重ねた子に「一緒に暮らそう」って言ってあげるの優しかったし、待ってました!って思った展開だったんだけど一瞬で粉々になって、しかも息子は生きてたけど武装集団の仲間にさせられてて人殺しをしてる。そしてもう逃げられない、という展開ほんと鬼なんだけど最高に好きでした・・・。
思い浮かべる息子の面影がぼやけて、悪魔の姿になっていくのが切ない。

メキシコの治安とか雰囲気わかってると、もっと掴みやすいかも。
バスが襲われて人が殺されるシーンも描かれてるけど、ぼんやりしててしっかり描写されてるわけではないのでグロいのが苦手な人も大丈夫なはず!
映像の表現や色合い、撮り方どこをとっても本当に素晴らしかったです。
セリフもめちゃくちゃ多いわけでもなく、淡々と歩く描写も多かったけど不思議と退屈じゃなかった。
特に主体の人物中心の撮り方は面白かったし、私はすごく好きでした。
良い作品を観た・・・
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