どーもキューブ

美人モデル殺人事件のどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

美人モデル殺人事件(1941年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

私は恋に目覚めた殺人事件


1941年
20世紀フォックス提供
監督H・ブルース・ハンバース



コズミック出版DVDから10枚から1枚みてみようシリーズ。10on1シリーズ。

今回は完全にどれにしようかな?と選んだこちら。
「美人モデル殺人事件」と直球なタイトル。何かサスペンス、お色気一直線のような作品。
聞き慣れたファンファーレから「20世紀フォックス」作品らしい。権利問題からかレーベルロゴみせず、みてみた。


本当に奇麗なヒロイン、キャロルランディス。1940年代フォックスの専属女優だった。なるほどなるほど。専属女優ときくともはや今やAVにきこえる。今は無き伝統なんかな?。滅茶苦茶奇麗。ツィッターにも度々出てくる。
 本作の姉役。いつの時代にも、こういう「美人」には、男の取り巻きがいて、引っ張って、連れ回して、お金中抜きする、そういう構造がメリーゴーランドのようにある。今も女優、アイドル、地下アイドル、グラビアアイドルとあるわけでね。

いやあ面白いですよね。1941年、70年!も前だけど滅茶苦茶オモロいじゃないっすかー…のレベル。

物語はまあ平たくいっちゃえば、日本の二時間物の推理ドラマのようなお話し。

ですが、展開の仕方、中盤まで読めなくもない展開、次の展開にむけるちょっとしたアクセント、素晴らしかった。

話しは、給仕をつとめる美人な女性。言い寄るプロモーター、協力するコラムニスト、高級クラブ。美人な女性には、気むずかしい美人な妹。姉は瞬く間にハリウッドへの階段をのぼりそう。裏切ラレるプロモーター連中、文句を言う妹。
そこに姉の殺人が起きる。
はじめは、取り調べからグイグイと時間をさかのぼり、人どなりを魅せる。

中盤サスペンスを盛り上がるべく警察、検察官の組織。そこからラスト真犯人を見つける。またラブロマンスが生まれる。

タイトルの「叫んで起きる」というより、私は「目覚める」みたいなニュアンスにもラストシーンからみえる。恋に目覚める感じ。

ベティグレイブル。ツンツンしてるが、次第にwake up love になる。ベティグレイブル、脚線美のピンナップガールとWikiにある。

主役であるヴィクターマチュア。
なんかみたことあるなー、このイタリア系の顔と思いWikipediaみると「荒野の決闘」のドグホリデイだった。ビクターの右の眉毛がつり上がる感じがイケメンでした。

ヴィクターとベティが深夜映画に行ったり、夜のプールに行くデートシーンなど、中盤の生き生きとサスペンスが恋愛に昇格していく展開はとても素晴らしかった。

ラスト付近犯人がどうのは、あんまりどーでもよくなってくる中盤以降が好きでした。

ジエンドの前の皮肉な終わりかたも好き。なんかヒッチコックの「知りすぎた男」のラストを思い出した。


 

さて
たまに見るならコズミック出発
たまに見るフィルムノワール
ブルースハンバース監督の私は恋に目覚めた殺人事件

とってもよかったでした!

追伸
コズミック出版のこのフィルムノワールシリーズは、全部欲しいけど、みれない、けど欲しい。廃盤でそのうち高価買い取り商品になりそうです。
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