あーさん

シネマ歌舞伎 鰯賣戀曳網のあーさんのレビュー・感想・評価

シネマ歌舞伎 鰯賣戀曳網(2021年製作の映画)
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初シネマ歌舞伎 。

歌舞伎にはそんなに知識もなく、夫の実家で毎年TVの新春歌舞伎を観るともなく観る、、くらいである。
後は、明治座に一度だけ観に行ったことがある…かな?→中村七之助目当て♪
そういえば、少し前にTVで片岡仁左衛門の現役最後の見納めだという"女殺油地獄"を観て、迫真の演技に心奪われたことも、たった今思い出した。。
というわけで、にわか歌舞伎熱 ♪

歌舞伎人口の先細りが懸念され、2005年から始まったというこの催し。
あるフォロワーさんのレビューで懐かしく思い出した、今は亡き勘三郎さんのあのお茶目な姿をまた見たい!と選んだのが今作 。

だったのだが、、
今回ばかりは、玉三郎さんの美しさにノックアウト!!

何から書いて良いやら、、
とにかくお噂はかねがね聞いていたけれど、これほどまでに魅せられるとは。。
まるで、私が今作の主人公・鰯賣(いわしうり)の猿源氏(中村勘三郎)そのものではないか!
猿源氏が一目惚れする傾城(けいせい→遊女)・蛍火(板東玉三郎)なのだが、水も滴るいい女!そりゃあ恋焦がれるわなぁ…。
蛍火に会えるまでのユーモラスなやりとり、会ってからのデレデレぶりが、本当に楽しい!
もう、これはキャスト最強!!

勘三郎の茶目っ気×玉三郎の色気、この掛け算が物凄いことになってる。。
蛍火の鰯賣の掛け声には、つい笑みが溢れる♪
それに加えて、衣装や調度品の絢爛豪華さも目の保養になり、和の調べがまた堪りまへん。。

最近、たまたま知り合いの方が長唄三味線の名取になられたり、親しくさせてもらっているママ友が子育てを終えてプロの演奏家として復帰されたり、伝統的な邦楽を聴く機会が増えていたので、耳馴染みが良く、なんとも心が落ち着きますなぁ。。
言葉もしなしなとなりますわいなぁ。。
(玉三郎風 …)

年齢のせいか、古き良きものにより惹かれることが多くなったこの頃。。
目から耳から美しいものに触れられ、本当に心地よい時間となった。

本編前の玉三郎さんの解説が、とてもわかりやすかった。

原作は三島由紀夫先生。
…にしては、ファンタジーのような素敵なハッピーエンドの恋物語 ♪
観た後に、爽やかな心持ちにさせられた。。



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普段は、サービスデイにしか映画館に行かないことにしている。
少し前まではシネマ歌舞伎なんて贅沢だと思っていたけれど、このくらいは許されるかな♪
こちらは、サービスデイの適応なしの2.200円だけれど、3枚セットで5.700円のムビチケカードがあって、買っちゃった😊
またちょこちょこと、勘三郎さんや玉三郎さんに会いに足を運びたい ♪

楽しみが増えた〜😆
あーさん

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