オンライン試写にて
実話をもとにしたストーリー
ユダヤ人が銃殺されるショッキングなシーンから始まる。
たまたまサンドイッチと交換したペルシャ語の聖書のおかげで生きながらえる主人公。
終戦後にテヘランにレストランを開きたい大尉は、主人公にペルシャ語のレッスンをしてもらうため生かしておくことに。
主人公は必死で架空のペルシャ語を作り出す…
生きる為の架空の言語作り。
大尉の「俺に恥をかかせるんじゃないぞ」と圧をかけられながらも、整合性がしっかり合うように全て記憶、そして会話もできるようにする。しかしメモはできない…
想像を絶する労力が必要だが、主人公は試行錯誤をして架空の言語を必死で日々作り上げる。大尉と生まれる奇妙な絆、しかし少しでも裏切っている事がわかれば死と隣合わせというスリリングな緊張感がある作品だ。
ホロコーストの中で虐げられる沢山のユダヤ人、そこでどうにか生き延びようとする主人公…
ラストのシークエンスで主人公の命が沢山の人の上にある事に気付かされハッとさせられ、深く胸を打つ。
ぜひその深い余韻を味わって欲しい。