近年にないほど豪華なオールスターキャストによる終末ブラックコメディ。こんなにも笑いながらも背筋が寒くなる映像体験を出来るなんて思わなかった。アダム・マッケイの縦横無尽の語り口に翻弄されっぱなしの2時間半。
スマホを手にしてから全人類が幼児化してしまった現代のSNS社会を気持ち良くぶった切ってくれる本作。とにかく触るもの全てを傷付けていくファイトスタイルは頼もしさすらある！（笑）
もう権力者やマスメディアはもちろん右翼も左翼も共和党も民主党も宗教も科学もポリコレを掲げるお高くとまった連中もホワイトもブラックもLGBTもMe too運動も全て斬り付けていく。ここまでやってくれると気持ちいいよね。「ハリウッドは空を見上げる派が多いとされてますが」て😂😂
同じ隕石もののパイセンであるディープインパクトやアルマゲドンやスペースカウボーイが感動的であればあるほど、スティーブン・タイラーが高らかに歌いあげればあげるほどその反動で本作がめちゃくちゃ笑けてくる仕組み😂
にしてもレディ・プレイヤー1でカリスマ経営者を演じていたマーク・ライランスが今回も同じような役をやっているんだけどこれがまためちゃくちゃムカつくのよw。前者の役の時もいちいち癇に障るキャラクターだったんだけど、今作でそれを極めた感じ。あのIT長者特有の鼻につく仕草や空気感が芯を捉えていてもう爆笑もの😂😂ムカつくわー顔面殴りたいわーw
まあこんな笑ってばかりなんだけど、ディカプリオ演じる天文学者からのお灸を据えるひとことにハッとさせられたりもするから作りが上手いよね。今のご時世だからこそ響く秀作。
