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ドント・ルック・アップのYOKのレビュー・感想・評価

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)
4.5
レオナルド・ディカプリオとジェニファー・ローレンスが共演なんて豪華すぎじゃないか、観ます。しかもメリル・ストリープにアリアナ・グランデにティモシー・シャラメ…!?ねぇみんな観よ?めっちゃ豪華だよ?

ってことで、ポンコツ博士と未来有望な学生が地球に衝突する彗星を見つけちゃって、それをホワイトハウスに伝えるも温度差のヤバさに奮闘するってあらすじ。

彗星のヤバさを見つけたメンツはまじで焦って伝えてるのに、ホワイトハウスのメンツがマジでふざけてる。「で?私にどうして欲しいの?」って何だこの大統領。あらゆる芸能人との写真を飾っているとことか、息子を補佐官にしちゃってるとことか、なんかもう全部浅い。それをメリル・ストリープが演じてるからコメディオブ コメディ。

何も知らずに絶滅した恐竜と違い、知識があり彗星の起動を読みいつ頃地球にぶつかるかを予測できる知能を持つ人間が、どれほど愚かな行動をするかを楽しむ映画だと思う。

なにか行動を起こすにも政治家の得になるよう動くし、無駄に舞台じみているし、アルマゲドンやザ・コアのように粛々と英雄たちが何かを起こすわけじゃない。それが妙にリアルで、まじで地球が終わる時の人間なんてこんなもんなんだろうな…なんて思えた。

私自身も、地球が滅んだら嫌だなぁ、死にたくないなぁ。と思いながらも馬鹿みたいに普段通りの生活を続けるんだろうなぁって。目に見えないもの、経験ないことを信じるって難しい。

コメディタッチで観やすいんだけど、最初からなんとなく「無理そう」ってのが透けて見えていたので展開はだいぶ読めた。

人間、死ぬ時どうあるのが幸せなんだろーってなんか思ったらちょっと泣けた。私も最後の最後でティモシー・シャラメみたいなイケメンとイチャついて死ねたら本望かもしれない。

何かわからないけど私はだいぶ胸にグッときた。最後の時が近いと分かって行動出来る人間と、何もわからぬまま全てを受けいけ入れるしかない動植物と、果たしてどっちが幸せなんだろ。

ブラックコメディ効いてて、人間って何やっても愚かだろ?大して進化してないんだぜ?って言われてるみたいで私は好き。

アリアナ・グランデ可愛かった。ちゅき。
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