このレビューはネタバレを含みます
自分が深い心の傷をおったとき、どう折り合いをつければいいのか考えさせられる映画だった。
古田演じる主人公が、後半になるにつれて今まで他人に高圧的にあたってきた自分と決別していくが、古田は娘を奪われた身。
それなのに、他者を許すということでしか、自分に折り合いをつけることができないのかと思うと少し苦しさも感じられる。(主人公とその娘との空白の期間があったなかで、それを埋めることも主人公が折り合いをつけることに影響しているように思う)
交通事故は誰にでもおこる可能性があるし、こういった心の辛さを抱える家族が多くいるのではと考えさせられた。
古田と松坂、そして寺島の演技は役にピッタリですごく良かった。