のさりの島を配信している動画配信サービス

『のさりの島』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

のさりの島
動画配信は2024年4月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

のさりの島の作品紹介

のさりの島のあらすじ

「もしもしばあちゃん、俺だけど…」 オレオレ詐欺の旅を続ける若い男が、熊本・天草の寂れた商店街に流れ着いた。老女の艶子は、若い男を孫の“将太”として招きいれる。あたたかいお風呂、孫が好きな美味しい料理、そしてやさしいばあちゃん。若い男はいつの間にか、“将太”として艶子と奇妙な共同生活を送るようになり、やさしい“嘘”の時間に居場所を見つけていく。 地元FM局のパーソナリティを務める清ら(きよら)は、昔の天草の8ミリ映像や写真を集め、商店街の映画館で上映会を企画する。ひょんなことから“将太”も、上映会の企画チームに連れ込まれてしまう。賑わいのあった頃の天草・銀天街の記憶を取り戻そうと夢中になる清ら。かつての銀天街の痕跡を探す中で、艶子の持っていた古い家族アルバムに、“将太”は一枚の写真を見つける——。 本渡の大火、焼け跡を片付ける町の人々、復興後の祭りの様子…。街に流れるブルースハープの音色と共に、スクリーンに映し出された天草のかつての記憶。 「将太さん、本当はどこのひとなの…」

のさりの島の監督

のさりの島の出演者

原題
製作年
2020年
製作国
日本
上映時間
129分

『のさりの島』に投稿された感想・評価

nana

nanaの感想・評価

4.8

優しい
引き合った孤独の磁石
騙し騙されるはずだった二人の出会い

オレオレ詐欺をしながら土地を転々とする若い男(藤原季節)
電話に容易く答えてしまう老婆の艶子(原知佐子)

簡単なカモのはずが意図せず艶子の家に住み着き共同生活が始まる

天草
古いまま
昔の伝統が今を生きる人達の日常の街
FMラジオ局
小さな映画館
伝統文化の職人

流されるように土地に馴染み「将太」として生活する

本当のばあちゃんと孫のように寄り添い思いやる表情に心が温かくなる。

こんなご飯はこの人は食べて来なかったんだろうな、と思うシーンでこの男の背景が見えた気がした。


お店の箱にお金を入れる
お釣りを箱から客が自分で取り出す
この島は信頼で成り立っている。

優しさに触れれば“悪”も変われる。
この人は愛情に飢えていたんだろうな🤔
きっと本当の悪党ではなかったように思った。
そして愛情を与える事に飢えていた婆ちゃん。

騙したつもりが本当に騙していたのは…


素敵な作品でした。
「シャボン玉」を思い出すけれど婆ちゃんの個性が全く違います。

もし自分が艶子さんの立場だったら同じ事をしたかも。

藤原季節さん、ハマり役でした。
「くれなずめ」の何百倍も魅力的。




撮影から2年経って公開された作品で監督は
「お金もないし力もない、出るメリットがない映画に参加してくれた俳優陣に胸がいっぱい」
だそうです。



職人を演じた柄本明さんは
第一映劇がとっても素敵だったのがお気に入りだそうです。
天草の唯一な映画館はレトロ感たっぷりでした。


優しい気持ちになりたい方におすすめです。



観てよかった


またミニシアターで大当たり
jam

jamの感想・評価

4.0
素顔、とはよくいったもので
意識していない"素"の顔こそが
その人そのものをあらわしている気がする

天草にたどり着き、目にした看板の番号に電話するのは"オレオレ詐欺の男"だし
鍵のかかってない料金箱から財布にお金を無造作に入れる顔はやはり得体の知れない犯罪者だ

けれど
山西楽器のおばあちゃんのご飯を「美味いっす」とばくばく食べるその顔は健全な男子の顔で
おばあちゃんに「何か手伝おうか?」と優しく話すのは紛れもなく孫の"将太"の顔だ

どれも
その時の彼をあらわす顔で
そのどれが正体なのか


のさり、とは天草弁で"良いことも悪いことも天からの授かりもの"という意味で、謂わば優しさの原点ではないかという


地元に残り、古き良き天草を残そうとする"清ら"にも、
行きたいから東京に行く"ゆかり"にさえ
のさり、の精神が染み渡っているのがうかがえる
"綾乃"が奏でるブルースハープが全てを優しく包み込み、ゆったりと時が流れる



"将太"としてどんどん柔らかい顔つきになる彼が見つけた一枚の写真
崎津教会の前で微笑むおばあちゃんと"将太"を見つめた彼の顔には
それまでにはない彼の想いが浮かんでいた


岬のマリア像を見上げる
その顔は
将太であり、藤原季節である
そんなふうに感じて


少し寂しげに見える
藤原くんが
またどんな顔を見せてくれるのか
そんな期待を胸に
劇場に足を運ぶ
masa

masaの感想・評価

3.7
なんかとても優しい作品でした。

京都芸術大学映画学科の学生とプロが組んで映画を作るプロジェクト「北白川派」によって制作されたドラマ。
オレオレ詐欺に手を染める青年が、ある老女に孫として迎えられて共同生活を送る。

オレオレ詐欺を繰り返しながら放浪する青年(藤原季節)。
熊本県天草のさびれた商店街・銀天街に流れ着いた青年は、艶子(原知佐子)という老女と出会い、彼女から将太という孫として迎えられ、一緒に暮らすようになる。
温かい風呂に入り、艶子が作るおいしい料理を食べる日々を送る中、青年は地元FM局パーソナリティーの清ら(杉原亜実)が企画した上映会の手伝いをすることになる。
上映会に用いる往年の天草や銀天街の8ミリ映像や写真を集める青年は、艶子が持つ古い家族アルバムの中からある写真を見つけて…

オレオレ詐欺の電話をそのまま受け入れて、実の孫のように、料理を振る舞ったりお風呂を提供するお婆ちゃん。
今の時代あり得なくもないなと感じた。

熊本県天草の景色、今となってはシャッター商店街となってしまった姿、感慨深い景色を写し出しながら、オレオレ詐欺の犯罪者とあるお婆ちゃんの交流、そこに地方の風習も交えながら、どことなく懐かしい気持ちになり、暖かい気持ちにもなりました✨

地味だけど、染みる作品。
全編に流れているブルースハープが最高でした!
監督の舞台挨拶&Q&A付きで観賞。監督の分かりやすい解説が良かった。

『のさりの島』に似ている作品

しゃぼん玉

上映日:

2017年03月04日

製作国:

上映時間:

108分

ジャンル:

配給:

  • ギャガ
4.0

あらすじ

親の愛情を知らずに育ち、女性や老人だけを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返してきた伊豆見翔人(林遣都)。人を刺し、逃亡途中に迷い込んだ宮崎県の山深い椎葉村で怪我をした老婆スマ(市原悦子)を助け…

>>続きを読む

中村屋酒店の兄弟

上映日:

2022年03月04日

製作国:

上映時間:

45分
3.9

あらすじ

数年前家を出て一人東京で暮らす和馬(藤原季節)は、親が経営していた酒屋を継いだ兄、弘文(長尾卓磨)の元へ帰ってくる。 年齢を重ね、変わってしまった母の姿に戸惑いながらも、その時を受け入れ過…

>>続きを読む

函館珈琲

上映日:

2016年09月24日

製作国:

上映時間:

90分
3.2

あらすじ

珈琲の香りに誘われて、函館に短い夏がやって来る。 函館の街にひっそりと佇む古い西洋風アパート翡翠館。オーナーの荻原時子は翡翠館を仕事場兼居住スペースとして貸し出し、若い才能を後押ししている…

>>続きを読む

僕に、会いたかった

上映日:

2019年05月10日

製作国:

上映時間:

96分
3.1

あらすじ

ある事故をきっかけにして、記憶を失った男、徹。その後の日々を優しく見守る、母と島の人々。本島から島へ来る留学生たちとの触れ合いの中で、徹の記憶は蘇るのか?島の愛は、人の心を救えるのだろうか…

>>続きを読む

川っぺりムコリッタ

上映日:

2022年09月16日

製作国:

上映時間:

120分

配給:

  • KADOKAWA
3.8

あらすじ

築50年のハイツムコリッタで暮らし始めた孤独な青年・山田。底抜けに明るい住人たちに出会い、ささやかな幸せに包まれていく。山田(松山ケンイチ)は、北陸の小さな街で、小さな塩辛工場で働き口を見…

>>続きを読む