同い年

スカイ・クロラ The Sky Crawlersの同い年のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

『身体のリアル』で押井守が「監督が一生に一度は必ず作るいわゆる死生観の映画」って語って、姉の最上和子が「なんにもなさがすごく良かった」って評価してた映画。

『ベルセルク』のフローラの「因果は決して円環ではない 螺旋なのです」ってセリフが好きなんだけど、この映画も似たようなこと言ってる。
函南の「いつも通る道でも、違うところを踏んで歩くことができる。いつも通る道だからって、景色は同じじゃない。それだけではいけないのか。」ってセリフ通り、螺旋は螺旋でも、限りなく緩やかな螺旋ではあるんだろうけどね。
この映画の1番有名なセリフ「君は生きろ。何かを変えられるまで。」はいつか叶うのかもしれない。
仁郎は自死を選んだのに対して、仁郎のコピーの函南は革命を選んだ。既に変化は起きてる。円環なんかじゃない。

最上和子の言ってた通り、何も無い日常シーンが良かった。戦闘シーンよりも価値があると思う。ずっと14時くらいの気だるい午後の雰囲気がある。キルドレの人生の退屈さがよくわかる表現。抜け出したいけど、抜け出す気力も削がれるような退屈。
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