このレビューはネタバレを含みます
原作者の大ファンなので上映が終わってしまう前に観てきました。
"護られなかったもの"とはなんなのか。登場してくるキャラクターそれぞれに、"護りたかったもの"と"護れなかったもの"が存在していて、それが事件の真相に徐々に繋がっていく。
中山先生らしい過激な事件の概要や、終盤のどんでん返しがしっかり映像化されていて、ファンとして嬉しかった〜。
笘篠役の阿部寛も、利根役の佐藤健も圧巻の演技。表情の強さがどちらも印象的です。
2人が最後に浜辺で語り合うシーンでは涙が止まりませんでした。笘篠の「ありがとう」の一言に号泣…
震災のその後、めざましい復興に目が行きがちですが、その裏で起こっていた悲しい実状に胸が痛みます。
暗めの展開が続きますが最後は晴れやかな気持ちになれる素晴らしい映画でした。