キモサベ

護られなかった者たちへのキモサベのレビュー・感想・評価

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
3.1
震災後の宮城県、凄惨な連続死体遺棄事件が発生、捜査に当たる若手刑事と笘篠刑事(阿部寛)・・・(実は笘篠自身も被災者で、津波で妻は遺体で発見、息子は行方不明のままでした)

たまたま劇中、若手刑事が笘篠にこんなことを言っていました
「震災の時、大学生で東京もひどかったけど、どだい東京生まれの俺には“ここ”は分からない」と・・・胸に刺さります
それは『生き残ってしまったがための“自責”』・・・だったのではないでしょうか?
映画は、そんな“残された”者同士の不思議な縁を、生活保護の壁というテーマにからめて重厚に描いてくれました

あれから10年・・・だからこそ出来た作品でした
キモサベ

キモサベ