ちろる

クレスニクのちろるのレビュー・感想・評価

クレスニク(2014年製作の映画)
3.7
心の中に炎を灯す夜
おじいちゃんのなんでも知ってる感が心地よい。
幻想的な夜の魔法が、都会っ子のピーターを導いて不思議な成長物語を作り出す。
スロベニアの伝統的な文化を守るスラヴ人の不思議な儀式や民族的な衣装、そしめピーターを導く少女の美しさに魅了されて、ずっと見ていたいと思った。

おじいちゃんは子どもたちがテントを抜け出すことをどこかで分かってたんだろうな。
夜が一番短い日に、太陽に力を与えるために人間たちが火を焚く。
こうして自然と一体化して生きている人たちの姿は素直に美しいと思ったからこそ、ショートフイルムではなく、もっと長いバージョンで観ることが出来たら更なる感動がありそう。
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