ちよこ

アントキノイノチのちよこのレビュー・感想・評価

アントキノイノチ(2011年製作の映画)
1.4
原作が好きで何度も読んでいる。なのでどうしても原作と比べてしまう。映画はまったくの別物だった。

原作は永島がクーパーズの仕事や佐相さん、社長、ゆきちゃんなどとの関わりで少しずつ立ち直っていく人間ドラマ。その中に松井への確かな静かな怒りと葛藤の描写にあり引き込まれた。

でも映画はゆきとの関係が中心で恋愛モノに近づけたかったのかなという印象。
永島とゆき、ふたりが手を取り合って立ち直る姿を描きたかったのだろうけど。
それならラストの唐突な展開はなおさらよくわからない。

一番受け入れられなかったのは岡島茜に手紙を届けようと言った永島を、佐相さんがダメだと止めたこと。佐相さんが脇役の1人に過ぎず残念…。
原作はもっと人間味の溢れる人が多いのにな。

…と原作と比べるレビューになって恐縮です…。
ちよこ

ちよこ