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リーサル・ストームのYuki2Invyのレビュー・感想・評価

リーサル・ストーム(2020年製作の映画)
2.5
メル・ギブソンがこんなB級に出てる!と思いきや、ある程度は製作費も掛けている「チャンとつくった(積りの)映画」ではあるよーですね(よく見ると主演陣も揃ってそれなりにキャリア積んでる人達みたいだし)。ただ、映画としての出来は率直にかな~り低い方ですし、観終わって感じたのはむしろ「ツッコミどころ」があまりに多すぎて⇒逆にナニがクリティカルだったのかが分からなくてちょっとモヤモヤしちゃった…てな方だったですかね。。

二点だけ言わせて貰うなら、まず件の「嵐」ですか。要は今作、第一にはその嵐(ハリケーン)に依ってとあるアパートに(敵味方放り込まれて)閉じ込められる…というごく在り来りな設定のソリッド・シチュエーション・スリラー…だと思うのですが、この嵐ってのが実際にはどっからどー見ても「大雨」レベルでしかなくて、だから「閉じ込められてる」てのが正直全然ピンと来ないのですよ。その点からも、中で特に味方の連中が何をしてるのか(何をしたいのか)がまずはとにかく分り辛い…と言いますかね(⇒いや、ソレがココまで分り辛いのにはやっぱ他にも理由がシコタマ在る…とも言えるんすケド)。

もう一点、シンプルな(ハズの)スリラーなのにま~た全然スリルを感じられない…て一方で、登場人物にはほぼ全員に(無駄に)バックストーリーが積まれていて、でソレがま~た主展開には悉く全く効いてきていない…というコレまた極度の意味不明ぶり。コレとて(当然)前述の分り辛さの理由でもあるかとは思いますが、コレはたぶん現実的には、単に脚本のボリューム不足をどーにか補う為…でしかねーのかな、とは思いますケドね。

結論、端から端まで兎にも角にも「ナニがしたかったのか分からない」という類の駄作…ですかね。加えてやはり、何故に今作にメル・ギブソンが出てるのかも(やっぱ)分からない…と言ってはおきましょう(⇒否、コレは実は嘘…カモ)。
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