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殺人狂騒曲 第9の生贄のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

殺人狂騒曲 第9の生贄(2019年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

ニコライ・ホメリキ監督が手掛けたミステリーサスペンスである本作は、サンクトペテルブルクで発生していた美女を標的とした連続殺人事件の捜査にあたっていた中、4人目の被害者の体内から魔術のシンボルである"五芒星"が描かれた卵が発見されたことで、警部補ガニンとともにポスターに同じ印が描かれていた降霊ショー「スピリチュアルの夕べ」へと赴き五芒星を用いた降霊術を目の当たりにしたことで、ショーを行っていた、盗難に遭った貴重な"魔術書"を探していた霊媒師オリヴィアと接触したサンクトペテルブルク署のロストフ・セルゲイ警部が、偶然にもある"法則"を見つけ捜査に進展を見せるもその矢先に5人目の被害者の遺体が発見されたことで疑いの目をかけていたオリヴィアの身柄を拘束したところ、彼女が見たという第6の殺人のビジョンが現実のものとなったことでビジョンから得た情報を頼りに名が浮上した"死人"パヴルシャを追跡し、犯人が死体を遺棄する現場を目撃したと話す彼が所持していた、犯人から盗んだという懐中時計からオリヴィアと降霊ショーを行っていたゴリツィンに辿り着き逮捕するも当てが外れてしまったことで、自身が抱える"過去"と対峙しながらも、第9の殺人まで続くという連続殺人事件の犯人を逮捕すべくオリヴィアの協力を得ながら捜査に奔走していく様が描かれた作品となっているのだが、率直な感想としては、可もなく不可もなくといったところでしょうかね。暇つぶしにはなるがいかんせん真新しさがなく教科書通りの展開や結末を見せるので序盤で先が読めてしまう残念さは否めませんし、登場人物に関しても癖はあるが心惹かれるようなキャラクター性はなく、ロストフ・セルゲイ警部とガニン警部補がバディとなり事件の解決に挑む中でユニークな掛け合いを見せるのかと思いきやそうでもなく、単独行動も目立つのでバディという印象も薄いですし、メインどころはロストフ・セルゲイ警部がオリヴィアの降霊術によって対峙することとなった"過去"を乗り越えていく様や、ともに事件の捜査にあたる中で想いを寄せていったオリヴィアとの恋愛模様。描かれている事件が前文で触れた通り真新しさがなくよく見るものなのでロストフの視点から犯人捜しをしようとなど到底思えませんし、あっけなく事件が解決するので恋愛要素の方が頭に残る。悪くはない作品だがもう少し惹きつけられる要素が欲しかった。
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