風神

キングダム・オブ・ヘブン ディレクターズ・カットの風神のネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ムービープラス放送分を録画して鑑賞。

今だからこそ観るべき作品かと。
初期版を観てないから
追加された49分がどこなのかは
分からない。
3時間越えの作品なので
2回に分けて観ましたが
後半の怒涛の展開は
あっという間に過ぎていきました。

歴史のお勉強になる実話系作品。
まぁだいぶ脚色されてるらしいけど。

個人的に思っている
三大宗教の聖地の取り合いなら
いっそのこと聖地を壊してしまえば
一時は荒れるだろうけど
その後には終息するのではという考えが
セリフとして語られたのは
ちょっと驚いた。
『エルサレムには意味は無い。
ただ、全てである。』
このセリフの重みが
無神論者の自分には理解しがたいが
それこそ三大宗教の信者には
この作品が冒涜的だと捉えられても
仕方ないかも知れない。

オーランド・ブルームさんが
信じられないほどのイケメン。
考え方から生き方から全てにおいて。

籠城戦に出てくる攻城兵器が
三国志の物とたいして変わらない。
そこら辺はまだ進化してないのね。

約900年前の物語ではありますが
イスラエルとハマスの戦闘が
起きている現在も
本質的には変わらない。

賢王の統治下の平和が
死去により、あっという間に崩壊する。
それとは逆に、問題ある人達が
出て行った後のエルサレムは
主人公を中心にまとまる。
利権とは無縁の一般市民は
生き残る事が重要。

一方的に攻め込んだロシアも
イスラエルに攻め込んだハマスも
報復という虐殺に出たイスラエルも
軍事クーデターで作った政権が
崩壊しそうなミャンマーも
国内情勢の不安定さから
大統領選の行方が不透明なアメリカも
国民が稼ぎの50%以上納税させられる
くせに、借金が増えまくっている
この日本という国も
時代に即した賢王の登場を期待したいが
『神のためだと信じて戦ったが
結局は領土とお金の為の戦いだった。
恥ずかしい限りだ。』という台詞が
繰り返されるだけなのでしょう。
諦めの境地って嫌いだけど
ホント、世界に希望が持てない。

2023-301
風神

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