まーしー

ラストサマー2のまーしーのレビュー・感想・評価

ラストサマー2(1998年製作の映画)
3.0
前作から1年後。
ヒロインが旅行で訪れた孤島を舞台に、登場人物が1人、また1人と姿を消していくスラッシャー映画。
主演は引き続きジェニファー・ラブ・ヒューイット。

怪しい島のホテル。他に宿泊客はいない。
歓迎オーラ皆無のマネージャー、怪しげな雰囲気が漂うポーター、ヤク中のプール係など、登場人物もクセ者ばかり。
そのような彼らに襲いかかる、かぎ爪男のフィッシャーマン。
殺戮方法もバリエーションに富み、前作よりも残虐シーンは増えている。

暗闇の中、フィッシャーマンの影が稲光で浮き出る演出は秀逸。
じわりじわりと主人公たちを追い詰めていく展開も良い。
決して突き抜けた怖さがあるわけではないが、ホラーファンには定番の内容となっており、可もなく不可もなくといった印象。

ただ、終盤で明らかになる、フィッシャーマンの正体がイマイチ。
前作とのエンディングからの流れも悪く、無理して続編を作った感が否めない。
そして、懲りずに続編を匂わせるエンディング。
シリーズでパワーダウンしていく典型例のような気がする。

同系統の『スクリーム』と比べると、全体的に物足りなさは否めず。
雑な脚本には目をつぶり、フィッシャーマンの迫りくる恐怖とヒロインの美しさが見どころかも知れない。