バナバナ

マイ・バッハ 不屈のピアニストのバナバナのレビュー・感想・評価

3.7
ピアニスト兼指揮者のブラジル人、ジョアン・カルロス・マルティンスさんの伝記映画。
マルティンス氏は1940年生まれで現在83歳、まだご存命の様です。

子供の頃から彼は、特にバッハ作品の天才ピアニストとして知られ、21歳の時にカーネギー・ホールでデビューを飾り、その後順調に活動していたのだが、
25歳の時に不慮の怪我で腕の神経を損傷、右手の指3本が筋委縮してしまい、ピアニストとしてのキャリアを諦める。

しかしピアノを諦めきれなかった彼は、懸命なリハビリによって1978年、38歳で再デビューを果たす。
その後も後遺症に悩まされながらも演奏活動を続けていたが、1995年、今度は暴漢に襲われるが、彼の不屈の精神は音楽から離れられないのであった…という実話物です。

彼が再復帰できたのは、それだけ彼の演奏を待ち望んでいるファンが大勢居て、また彼を後押ししてくれる人が居たのも、応援したいと思わせる圧倒的な実力を兼ね備えた人だったからでしょうね。
子供の頃は凄く真面目そうだったのに、大人になったらあんなに女好きになるのかと驚きましたが、
再復帰をそれ程大勢の人達に望まれるなんて、本当に凄い演奏家だったのでしょう。
それに彼自身も、これ程何度も演奏出来なくなる挫折を経験しながらも、それに屈せず、諦めなかったのがまた凄い。
音楽の神様に魅入られ、試された人だったのかな、と思いました。
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