今年のオスカー作品賞はコレで決まりで！
ノンフィクション「漂流する高齢労働者たち」を原作とした本作。慢性的な失業が蔓延するアメリカで、季節労働をしながら射場生活を余儀なくされる高齢者たちを描いているのですが…まあ、これが響く響く！
いや、彼らの境遇に、と言うより、コロナ最中の世界を生き抜く人類の苛烈な生き方を、まるで投影したようなその内容に、とでも言いましょうか。
他人との距離感に戸惑いながら、自らの境遇を自己肯定しながら、それでも絆を求めて広い大地をさまよう感じが…
もう、コロナの世界の人々の苦しみや迷い、そして希望とめっちゃシンクロしてません？？
自分は映画館で「わーーなんて偶然の…いや必然の…いや、どっちでもいいけどすげえクロエジャオ監督！」と思いながら興奮してみてました！
もちろん、主演のフランシスマクドーマンドや、実名で登場する素人俳優さんたちもすごいけど、彼らをまとめあげて深読みできる映画に仕上げた脚本/監督のジャオっちがやっぱりスゴイ！
一言不満、と言うか、もうちょい！なところをあげるなら、エンディングですかねぇーー。
誰かに想いを吐露させるより、みてわかるような展開に持っていきつつ、主人公がスッキリした表情にならないような、苦しみを抱えたエンディングのがこの映画には似合ってた感じもするなあ。。。
まあでも、傑作には違いありませんねーー！
クロエジャオ監督、オスカーいけるんじゃないですかねー👍
マイノリティとかそう言うのは関係なく、監督賞、作品賞にふさわしい作品と思いました！
