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大統領のカメラマンの0のレビュー・感想・評価

大統領のカメラマン(2020年製作の映画)
3.0
報道写真に関心を寄せた事がなかったから、興味深かった。動画や説明文を添えないと、写真1枚だけでは十分伝え切れないではないか、と前半は思ったけど、だんだん考えを改めた。カメラマンの彼の力量も凄いけど、やはり撮影対象の大統領の為人が素晴らしい。

映画が撮影された2020年時点の第45代大統領を痛切に批判している。それでも彼は民主主義によって選ばれた。他者に寛容であった44代と、アメリカ人さえよければ他はどうでも良しという45代。

日本は大統領制ではないから、全てを理解できなかった。政策も大事だが人柄や資質の方が重要だという部分。オバマケアだけで彼を判断すべきではない、というところ。

確かに、自国の白人のみ豊かであれば他はどうでもいいという政策の大統領よりも、人の喜びや悲しみに寄り添いこの人が国のリーダーでいてくれるだけで安心感のある人物が大統領の方が、やはりいいな、と思った。

許可は取ってあるのだとは思うが、肖像権とかどうなっているんだろう。これからもずっと自分が撮影したとは言え、他人が写っている写真で大喜利し続けるのかな。

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日本の政治のトップについて、こういうドキュメンタリーは制作されないだろう。魅力はないし、国民に自分をさらけ出すどころか不透明で得体が知れない人ばかり、というのが私の知っている内閣総理大臣。他の党首もそんな感じ。総理大臣や党首はここまでプライベートを絡めて政権を動かしてないから、やっぱ違うか。よくわからん
作ったとしても、ご都合主義が透けて見えて嫌になるんだろうな。…でも、言葉を返せば、これを見たアメリカ人は、『ご都合主義』だと思ったのかな。
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