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ピカソがピカソになるまで

ピカソがピカソになるまでの作品紹介

ピカソがピカソになるまでのあらすじ

20世紀を代表する美術界の巨匠パブロ・ピカソ。ピカソはいかにして「ピカソ」となっていったのか?美術教師の父の影響のもと技術を磨いた幼少期、愛と人生に苦悩し新たな表現を模索し続けた「青の時代」、「ばら色の時代」。そして彼が25歳の時には、後に“現代絵画の出発点”といわれるようになる『アヴィニョンの娘たち』が描かれる。若き日のピカソに大きな影響を与えたマラガ、バルセロナ、パリの3都市をめぐり、ピカソの人生の旅とその痕跡を詳細に追い、彼が天才に至るまでの道のりを辿っていく。

ピカソがピカソになるまでの監督

原題
Young Picasso
製作年
2019年
製作国
イギリス
上映時間
85分
ジャンル
ドキュメンタリー

『ピカソがピカソになるまで』に投稿された感想・評価

ワンコ

ワンコの感想・評価

4.2
【「アヴィニョンの娘たち」までの道のり】

ジャクソン・ポロックをして、「自分のやりたいことは、ほとんどピカソがやってしまった」と言わしめたピカソ。

キュビズムは、多くの人の知るピカソの代表的な表現方法となったが、そのキュビズムの入り口に立つ「アヴィニョンの娘たち」までのピカソのヒストリーを絵画と探る旅になっている。

個人的には、日本でも「青の時代」の絵は人気があると思うし、ドラマ「相棒」でも右京さんが「ブルーピカソ」として紹介していた。

ただ、ピカソは発展する芸術家だ。

マラガでの多様な文化とのふれあい、印象派のよう作風の作品も多い。

だが、ピカソをピカソたらしめた、きっかけは、僕は(個人的には)やはり、「青の時代」だと思う。

カサヘマスの自死によるショックは、ピカソを描く対象物の内面だけではなく、自らの内面にも向き合わせ、青の表現に繋がり、観る者の目に焼き付き、記憶にとどめる作品となった。

その後、表現方法を探求するような作品が多くなるように思えるが、果たしてそうだろうか。

原始芸術との出会いは、余計なものを削ぎ落とし、人間とは何かという根源的な問いになったのではないのか。

こうしてプリミティズムを取り入れたことは、キュビズムに繋がったとされるのだが、「アヴィニョンの娘たち」で切り取られる一瞬は、娼婦たちの驚きと、覗き見る男の視線への半ば軽蔑や、あきれる気持ちが感じられ、その大胆で単純に見えるが、それが余計なものを削ぎ落した結果だとすれば、どうだろうか。

「アヴィニョンの娘たち」を所有するMoMAのキュレーターが言うように、この絵は、様々な思考を観る者に要求するように感じる。

僕には、内面をよりフォーカスした表現になっているのではないかと思う。

映画では紹介されないが、ピカソのキュビズムの代表作は、ロンドン、テート・モダンにある「泣く女」だ。

この作品を観ると、この人はなぜ泣いているのか考えずにはいられなくなる。

そして、少し付け加えさせてもらえれば、ピカソがキュビズムに傾倒していくきっかけになったもう一つの作品がある。

ニューヨークのメトロポリタン美術館が所有する、セザンヌの「Gardanne」という風景画だ。

ピカソは、この作品を初めて観た時に、「これが完成作なのか?」と驚いだのだ。

セザンヌは、ポスト印象派の画家として、近代絵画を終わらせ、現代芸術に道をつなげた人と言われ、パーツにこそ真実があるとする作品も多い。

ピカソをたくさん観ようとすると、バルセロナやパリが思い浮かぶが、もしニューヨークを訪れる機会があれば、MoMAで「アヴィニョンの娘たち」を見て、ついでに「Gardanne」も観て欲しい。

マドリッドの「ゲルニカ」も観る者に迫る迫力で、感情を揺さぶられるが、ロンドン、テート・モダンの「泣く女」もぜひ観て欲しい。
のこ

のこの感想・評価

4.7
映画館の大画面で美術を楽しむ「アート・オン・スクリーン」の1作
20世紀を代表する画家パブロ・ピカソに迫るドキュメンタリー✨ 
本日封切、期待通り、とても丁寧で分かりやすく😊
ピカソファンもピカソの名前くらいしか知らない人でも~
ピカソがピカソになるまで~💘
いかにして天才ピカソが誕生したかを突き詰めていく!!!
興味深い作品です😊 

1881年 スペインのマラガに生まれたピカソ
美術教師の父親はピカソが幼い時から絵の才能があると
見抜き~絵の基本を教える。そして
技術だけでなく 感動体験をさせる父親の方針には凄く共鳴を受けました! 
父親の先祖は元貴族 今の生活も中流階級で生活に余裕があったからでしょうね~😊
(子供の頃のわくわく感 心の高まり体験は将来の土台となって~ピカソの絵の表情は素晴らしく豊かな作品で
ここが原点でしょうね~)

スペインと言えば~闘牛!フラメンコ!ギター!
幼い頃から情熱の国の~身体の中から蠢く熱い思い闘い🔥 
心の内側へぐいぐい入って行くギターの音色🎸と情緒的メロディ🎵
生で感じさせたい父の思い 何回も闘牛場へ!
この子供頃の貴重な体験が後のピカソの土台となって!

ピカソ7歳の絵がびっくりするほど上手くて
13歳の時には 鳩の絵の技術精度が素晴らしく
本格的に絵の道へと目指そうと意気込むピカソ~✨
父親は13歳で追い越されたとショックを受け
ピカソは上級入学試験を突破!
才能をどんどん発揮していくが~
常に新しいものに興味を持ち 前向きなピカソにとって
古い教えの学校はだんだん行きたくなくなり~
マドリードにある プラド美術館の巨匠の絵に惹かれて何度も足を運ぶ!
(私もプラド美術館へ行った時には エルゴレゴ ベラスケス ゴヤなど重量感たっぷりの絵画に胸がときめきました~ピカソも同じ気持ちだったのかと嬉しく思いましたねw 
ここも土台となって後のキュビスムでの ベラスケスのラス・メニーナスの作品をアレンジしたピカソのアイディアにびっくりでした😊
ピカソは後にプラド美術館の館長になります。
私がプラドに行った時には青の時代の作品がずらりと並んでいてやって7ラッキーでしたがピカソ美術館も傍にあるのに~?
スペイン人のピカソが子供の頃からプラド美術館にどれだけ憧れていたのか~その心情が分かって天才ピカソだけど人間らしくて ファンです😊

スペインの画家はスペインでの活躍が通常のようでしたが
ピカソは新天地パリへと活躍の場を広げ
夜の11時から朝方5時くらいまで何枚もの絵を描き続け その絵を売って生活する~
社交場の華やかなパリでは昼間はそういうところに行って
人との交流をする 気が進まなくても生活のために~
今でいう営業をして^^ 夜はどんどん絵を描く! 
だからピカソの作品が多いのも頷けましたね!🔥

画家は繊細だから~
親友が自殺して亡くなった時のショックは大きく
心の闇を青色で描く~青の時代に突入して行くんですね
「青の時代」の集大成ともいえる「人生」の作品紹介がありますが~切なさが心に響きます。
(箱根のポーラ美術館で私が観た「海辺の母子像」は親友カサジェマスと過ごした学生時代思い出の海岸で 亡き友人へ祈りを捧げているような切ないピカソの作品が心に残ってます)
青の時代からやっと解放されて
色が蘇ったバラの時代~🌹
そしてアフリカの彫刻 特にお面に深く興味を持ち
新しいアイデア~
「アヴィニョンの娘たち」
斬新でインパクトあって~ピカソしか想像できなかった
作品!
現代絵画キュビスムに受け継がれていくこの技法^^
その後のキュビスムの有名な「ゲルニカ」の説明はほとんどなかったけど
絵画の基本を学んで、未来の才能が見えた少年期のビカソを本作で知ることが出来て良かったです。

ピカソは新しく~
父親と縁を切り 母の第一姓ピカソをとって
パブロ(洗礼名)・ピカソとなって
どんどん進化していく^^

本作は子供の頃 少年期が重点的で
とても入りやすいドキュメントになってます。
ご興味あればご覧ください。
★キュビスムのピカソが有名ですが 進化する前の普通の絵も
素晴らしく人物の顔の表情 質感 絵から伝わる雰囲気が胸にどんと
突き刺さってきます。
基本をしっかり学んで土台を作り そこから自由にさらにアンレンジして常に新しいチャレンジ ピカソの想像性 発想力 
絵画だけでなく詩の世界 舞台芸術など目に見えない美芸術への拘りに
偉大さを感じます✨
ken

kenの感想・評価

3.2
【革命への道程】

技術を磨いた幼少期から
表現を模索した青年期までの
ドキュメンタリー

満足する事なくオリジナリティを
追求して大量に創り続ける
愛と芸術に情熱を注ぐ生き方は
とても素晴らしい

ピカソも普通の人間の一面があり
なんだか親近感が湧いた

望んでいたドキュメンタリーとは
若干の違いがあって少し残念だった…

余談ですがiPhoneケース
『泣く女』を使ってます

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