chunkymonkey

ボーイズ・イン・ザ・バンドのchunkymonkeyのレビュー・感想・評価

3.0
よう喋るおっさんらがよう喋る映画です(説明になってなくてすまん)。これ、皆さんの評価が高いのは百も承知で、ちょっと苦手でした...

なんといってもこんなパーティー、行きたくねえ。怖すぎる。参加者全員例外なく、完全に自分のことしか考えてない振る舞い。自分の言動が相手にどう感じられるか、欠片も配慮がない。確かにパーティーって空気読んでいろいろ気を遣うけど、だからこそ場が和んで一人では得られない雰囲気を味わえるのがパーティーの醍醐味だよね、っていうのをパーティー文化のない我々日本人がご指導したくなるほど、思わずお暇する言い訳を考えたくなる恐怖のパーティーでした。

唯一同情できたのはカウボーイくん。これ、お金もらってるとはいえ、完全にハズレよな。いや、お金もらってるからこそ逃げられない、本当にお疲れ様でございます。

主人公の自分を好きになれないから性格が歪んで意地悪になる。理論上はわかるし、こういう設定は映画によくある。でも、理論ではわかっても、なぜかこの映画はそこが感情的に納得できない。痛みがあるなら他人の痛みもわかる人であるべきと少なくともこの映画の情報の範囲内では思ってしまった。ただ、皆さんのレビューをみているとそこは納得されているようなので、私が何か読み落としているんでしょうね...

俳優は豪華。それぞれの出世作の役柄を引きずってみたり、お互いにいじったり、ちょっと遊んでました。俳優の皆さんは実際にオープンにされている方で構成されていますが、そんな彼らの出世作の役を羅列すると、シェルドン(ビッグ・バン・セオリー)、サイラ―(HEROES)、ニール(ホワイトカラー)、エルダー・プライス(ブック・オブ・モルモン)、ポーター(デスパレートな妻たち)、ソニー(イン・ザ・ハイツ)、ボブ(デスパレートな妻たち)。(エルダー・プライスは仄めかしがあるので微妙ですが)ボブ以外はみんなストレートの役。この実態をどう考えるかはともかく、本作ではみんないつもより演技が活き活きして見えたのはよかったのでまあ★3くらいはあげようか(またまた上からですんません)。

あと、マット・ボマー好きの女性陣にはたまらないのではないでしょうか、サービスし過ぎでちょっと見えてるで...(笑)。
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