きっと猫

皮膚を売った男のきっと猫のレビュー・感想・評価

皮膚を売った男(2020年製作の映画)
3.8
7カ国合同制作
シリア人難民がお金のため、恋人のために有名芸術家から背中にタトゥーを彫ってもらい、自らが"美術品"として世界各国歩き回れるようになる。その葛藤を描いた話。

彼はランプの精かメフィストフェレスか―
この監督はディズニー好きなのかな?
前半ディズニーいっぱいだったし、撮り方がアートっぽいんだけどどこかで見たことがある撮り方。色々好きな方なんだろうか

監督に影響を与えた元ネタはヴィム・デルボア "Tim"
Timは本作の主人公とは違い、キャンパスであることをしっかり受け止めているらしい。

難民なので1個人としては制限があるが、アート・美術品はたまた荷物だとすれば飛行機にも乗れるし国境を超えることも出来る。なんというアンチテーゼだ。

そもそもの主人公のプライドの高さが足を引っ張ていると思う。生きるのが下手でもがいたらもがいた分だけ沈むタイプ。

綺麗なタトゥーだった。

日本には人皮で出来た書物があるみたいなのでいつか見に行きたい、ともう10年は考えている。死ぬまでには。
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