こちらも吉田恵輔監督の初期作品。
閉鎖的な田舎とエロと狂気
タラちゃんが東京から突然帰ってきた。
12年間ずっと音信不通。
メリーは過去の嫌な想い出が蘇ってきて、タラちゃんのこの帰省がものすごく鬱陶しい。
虚勢張ってるけど孤独なタラちゃん
マチの下半身追い求める、ヘタレなメリー
事なかれ主義みたいなマチ
そもそもこの3人はかつて本当に仲良しだったのかも微妙で、昔から2人がタラちゃんに支配されていたようなそんな空気感もある。
何もする事ない田舎で、肝試ししたり、公園で花火したり大人がしない遊びを敢えてするのは楽しいはずなのに、見てるのが苦痛でしかない。
皆んなに居なくなってせいせいしたって思われてて、戻ってきたら死んでくれってウザがられてて、多分その事1番分かってるのはタラちゃん本人で、それでも強く出れば何もいわないで受け入れてくれそうなメリちんを頼ってやってきたんだろう。
人の苦しみに皆無関心で、自分だけが辛い思いをしてると思いがち。
そんなもんだ。
『ヒメアノ〜ル』とか『愛しのアイリーン』的な怖さもあり、最後までどう転ぶか分かんない感じの不気味さもありました。