土偶

ハイゼ家 百年の土偶のレビュー・感想・評価

ハイゼ家 百年(2019年製作の映画)
4.0
第一次世界大戦あたりから記録に残る家族の記憶を、監督のモノローグで綴られるドイツ(冷戦時は東ドイツ)の一家族の歴史。歴史の中で大きな闇となるホロコースト、シュタージ、壁とは無関係ではいられない普通の人たちの記録だ。手紙のやり取りが主になる古い時代は、より喜びも苦悩も臨場感が高く感じられた。
時代順に5つのテーマが流れるのだが、監督の母の結婚前のBFウド氏からの手紙だけで相当時間を使ってるんだけど、特にこだわりがあったのだろうか。

NHKの「ファミリーヒストリー」的な空気感を若干感じたが、ここまで記録が克明に残ってるとテーマを絞っていくのは大変な作業だったのかな。凡人的にはホロコーストを目立たせてしまいそうだが。
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