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ディーバ 殺意の水底のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ディーバ 殺意の水底(2020年製作の映画)
4.3
チェ・イヨン(シン・ミナ)とパク・スジン(イ・ユヨン)。高飛び込みの選手である2人は、幼い頃から親友として、ライバルとしてアスリート人生を送ってきた。
しかし、次第に実力の差が開き始め、世界ランキング1位に君臨するイヨンに対し、スジンは引退の瀬戸際に立たされていたのだった。
やがて、スジンに関する不可解な噂が流れる。
「スジンはチュ・ヘリョンに会った」――
ドーピングが発覚し、自殺をしてこの世を去ったヘリョンに、スジンが“会った”というのだ。
時を同じくして、みるみる調子を取り戻していくスジン。
そんななか、スジンとイヨンの乗った車が海中へと転落する事故が。
イヨンは九死に一生を得るが、スジンは行方不明となってしまう。
その日から、イヨンの周辺ではおかしな出来事が起こり始め、幻覚や幻聴がイヨンの心身共に苛み、個人戦の代表すら危うくなる。
イヨンとスジンが、乗った車の転落事故で何が起きたのか?

高跳び込みの先輩だったスジンが、イヨンに高跳び込みを教え一緒に練習しながら、競い合い支え合ったライバルで親友同士。
メンタルで戦う競技をする者同士の友情とメンタルで戦う競技で競い合う者同士の嫉妬や疑心がせめぎ合い、親友同士の友情が壊れていく。
スジンとイヨンが、車に乗って一緒に転落した事故に秘められたドス黒い秘密が、少しずつイヨンの心身共に苛んでいくサイコサスペンスは、自分の中の闇を少しずつ剥き出しにしつつ壊れていくイヨンを「ブラックスワン」のナタリー・ポートマン張りの鬼気迫る演技で熱演するシン・ミナの演技もあり、韓国版「ブラックスワン」という感じのサイコサスペンス映画。
「タコクラゲとミズクラゲは同じ水槽で飼ってはいけない」
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