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ステージ・マザーのasukaのレビュー・感想・評価

ステージ・マザー(2020年製作の映画)
4.8
『緊張できるものがあるのはいいこと
それを楽しめばうまくいく』

冒頭のキラキラした夜景から私の心は鷲掴みにされた。
華々しいドラァグクイーンの世界を表現しているのかと思いきや…?


ドラァグクイーンとして生きると決めた息子。
その息子を恥じて、許せない父親。
そして、きっと夫の言われる通りに過ごしていた母親。

ありのままの姿で生きようとする息子を認められないまま、疎遠になってしまうっていうのはお互いに辛いことよね。
理解し合うって簡単なようで本当に難しいこと。
ましてや、どちらかが亡くなってしまったあとだとその思いはもう伝えられない。

そして、色々な母親の姿を見ることができた。
母親の存在って子どもにとってはいつまでも偉大なんだよなー。
その母親から拒否されたり、受け入れてもらえないって本当に悲しい。

ラストはもう涙が止まらなかった。
あぁ、この曲って思い出の曲なんだよねって思った。

きっと息子にしてあげられなかったことを母親のメイベリンはしようとしたんだろうな。
そして、それらを通してメイベリン自身も成長できたんだと思う。
リップの変化でそれが表されてるって、ああ!素敵!


ドラァグマザーのダスティ・マフィンがすごく好き!
お葬式って厳かな雰囲気のものって印象だけど、故人の好きなもので送るっていうことがきっと1番いいことなんだろうな。


Filmarksさんのオンライン試写会にて鑑賞。
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