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誰かの花のsnatchのレビュー・感想・評価

誰かの花(2021年製作の映画)
4.7
若いのに、人間の弱さ痛み、嘘をつく時を知っている監督さんだと思った

映画は緊張感を持たせていく、その力量に感心しました
最後まで息を潜めて見ていた、そして問いを投げかけたまま真っ暗になって終わった
日常はそんなものだ
二時間で解決するわけがない
焼肉屋で二人だけを映すのではなく、他のお客さん越しにの構図 この映画に出てくる人は、街ですれ違う普通の人々なのだ

監督さんが脚本も書いていた、どうやって思いついたのかな、きっと団地を下から眺め生活音や生活の匂いに身をあずけていったのだろう

この映画で取り上げている問題は多いのですが、一つ一つの様々な歯車が組み合わさり完璧な1本の映画に仕上げていると思いました
また、あらすじや予告編の重苦しい印象と違って、無理のない流れで意外にも自分にも起こり得る近さ感じる映画でした

彼の口から出てくる作った話し
誰にも気に留められない存在
でも、彼は誰かの花であった
人間の弱さや痛み、嘘が何重にも重なり合った末に優しさも滲み出る
誰しもが誰かの罪になる時もあり
誰しもが誰かの花なんだと思う


学生時代からお世話になっている横浜シネマ ジャック&ベティで、再再再上映で、おい、しつこいだろう〰︎!と思い観に行きましたが、負けた‼︎参りました🙌
✨横浜ジャック&ベティ30周年企画映画✨
🎬おめでとうございます🎬
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