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バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画をつくったら~のハルのレビュー・感想・評価

3.8
完成披露上映会にて。
役者のオールスター的作品だった。

みんな実名、そのままで演技をしているのため不思議な感覚に包まれるが、笑いあり感動ありでほっこりできる。
バイプレイヤーズとはいうものの有村架純・天海祐希・役所広司など主演クラスも数多く出ているので豪華絢爛。

誰しも一度は見たことある俳優が次々と出てくる作品は他にないので、それだけでも一見の価値あり。バイプレイヤーズの存在なくしてはドラマも映画も成立しない。そのため、どの役者も貴重な作品の体現者であり、大事な存在である事実を深く感じられる。
本当に一人一人味があり、個性的で芸達者な人ばかり。

個人的には有村架純がベテラン俳優と接するときの小悪魔ぶりは妙に似合っていて、SPECの時の雅を思い出し懐かしかった。
テイストは違うけれど、普段は主演・優等生役が多いイメージなので、こういう演技も新鮮で良い感じ。

自分は今回、急遽鑑賞を決めたためドラマ版全てを鑑賞済みではなかったけれど、それでも話の展開はわかりやすく面白かった。

「映画版バイプレイヤーズ」はエンターテイメント作品として、純粋かつ素直に楽しめる作品に仕上がっている。

なお、このシリーズの始まりは大杉漣さんが企画したとのこと。
舞台上でバイプレイヤーズの方々がその旨を伝えており、キャスト・スタッフ一同大杉漣さんに対する尊敬と愛情を詰め込んで作品として届けている雰囲気に、胸が熱くなり微笑ましい気持ちになった。
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