kushidayama

カラーパープルのkushidayamaのレビュー・感想・評価

カラーパープル(2023年製作の映画)
3.0
ーAs one heart oneー

前情報一切無し。予告も見ずにポスタービジュアルのみで観に行きました。ポスターではポップで楽しいイメージをもってしまって、本編を観て自分のイメージとの落差に驚きました。

1900年代初頭のアメリカ南部ジョージア州、その中でも黒人で女性という弱い立場の主人公の解放の物語。
前半はとにかく辛い。後半の解放をより印象づけるとはいえ、やるせない気持ちがずっと続く。
後半は自分本来の姿に生まれ変わる。それも主人公セリーは自分のためだけでなく隣人のためにも変わることが出来るというのがポイント。
信仰が見えないところにも関係していて根強く絡んでいるのが分かる。黒人社会の、そしてキリスト教の芯を見つけるのが大事。

キャスト陣の全身を使って歌い上げるの姿は圧倒される。ストーリーがストーリーなだけに歌の部分で観客の気持ちを持っていこうとするのが流石だと感じました。
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