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スプートニクのhoteltokyoのレビュー・感想・評価

スプートニク(2020年製作の映画)
4.5
宇宙から帰還中の宇宙船内、国の英雄とされている宇宙飛行士2人は、楽観的な話しをしながらも帰路につく。そんな最中、外的から謎の衝撃を受けた宇宙船は事故をおこしながらも無事地球に帰還する。船内では一人を残して全員が悲惨な死を遂げており、唯一生還した宇宙飛行士はソビエトの秘密軍事施設に監禁される。その後、優秀すぎるがゆえに学会から妬まれ解雇を促された女性医師タチアナは、軍の命令によりこの施設へ送り込まれる。そこで彼女が目にしたのは、生還した宇宙飛行士の体内でうごめく“何か”だった・・・的な物語。

ポスターと映画の内容が、ボブマリーとボンカレーくらい離れている。よく見ると、正面に立ってる主人の体の体が明らかに別人なのがツボる。ここまでのものは、隠れた名作『メトロマニラ』以来かもしれない。

そんなポスターとは別に映画の内容は超傑作だった。宇宙より舞い戻りし飛行船。たった一人、生還した宇宙飛行士の体の中でうごめく未確認生物。そこに現れた、天才と歌われた女性科学者が、未知なるものと対峙する緊張感。もちろんロシア産にはお決まりの政治的な思惑も絡み始める。さらに言えばまだ息がある宇宙飛行士の過去までもが重なってきて、ええ、どうなるの??が止まらないSF・サスペンス・ホラー。
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