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偶然と想像のlagのレビュー・感想・評価

偶然と想像(2021年製作の映画)
4.0
とても狭い世界で絶妙な登場。嘘みたいに幻。そういう設定の演劇。目を覆い近寄って周りを遮断する。去りゆく後ろ姿から瞬く間に容易く過ぎる年月。口頭での表現。そんな書き言葉を残すんだ。だめに決まってるじゃないですか粋が無いよそれは。

夜のタクシーから見える街灯りの玉ボケ。駅前広場の二階。窓際白カーテン。間取りの仕切りから伺う。歩行を並んで追う。呼称に引っかかる。バイブに失礼だから未満。生きてるだけで嫌われる。点滴みたくじっくり消えていく。心熱くなるもの。仏文学科の激励。前髪に隠れる吊り目。配信が終わって円盤買う。たった一字違うだけの情報社会。出典は貴方で他に誰も知り得ない。容量超えで吐きそう。

春の哲学的な語らいより夏の切ない爽やかさより秋の熟れた歓びより私はまだ冬のおとぎばなしを信じていたい。
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