このレビューはネタバレを含みます
「爆笑問題 日曜サンデー」にて太田さんが紹介していて知りました。
タイトルから面白そう!と思いました。
まず、エンドロールじゃなくて、オープニング?のワクワク感にやられ、『生きる』にも通ずるものがある構図の独特さがよく目につきました。
おどろおどろしい音楽と西の口笛のコントラストや、悪に対する正義もまた悪であり、ほとんど描かれていないがゆえに際立つ悪の上また存在する悪。後半の畳み掛けるような展開。佳子という善もまた最後には亡くなってしまうという、残酷であり、リアルな結末。そしてそれを知ってもなお、役所的脳から逃れられない父岩渕。
終わり方も完璧でした。
人物相関が難しそうだなと思ったけど、意外と分かりやすくて、そういうところもさすがだなと思いました。
絶妙な間の取り方でハラハラして、すごく楽しめました。
それでいて色々考えられる作品でした。
よくある話と言えばそれまでですが、作品の熱量と完成度の高さにやられました。