シミステツ

彼女が好きなものはのシミステツのネタバレレビュー・内容・結末

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ゲイの純とBL好きの紗枝。空想と現実。外から見ている景色と、身近に自分ごとになった景色とでは違う。

ゲイだからこそ普通の生活がしたい、結婚して子どもがほしい、というのも分かる。社会に隠れ蓑しなきゃいけないか、孤独に陥っていくかという不安は当然にあると思うし、純の葛藤は辛かった。亮平のような存在がいることのしあわせ。

一方で小野の最悪なアウティング。男気あるやつだと思ってたけど、配慮もなく胸糞が悪い。ここだけは評価できない。

紗枝の登壇スピーチは泣けた。
全体的に演出・演技がベタ寄りかなあ。


「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」

「ただし摩擦は0とする」
「複雑なことを無視して、世界を簡単にしたくないんだ」

「ラブかライクかじゃない、勃つ好きか、勃たない好きかだ」

「女の人と付き合うのは世間体のため?」

「じゃあ一生友だちな」

「どっかのアパートで孤独死する想像が頭から離れない」

「言っとくけど、私まだ安藤くんと別れたつもりないから」

「私が好きなものは、BLであって、安藤くんだよ」
「僕が好きなものは男であって、三浦さんだよ」