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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎のののネタバレレビュー・内容・結末

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

村の怪しいしきたりや隠し事というポイントは魅力的。アニメーションや絵の切り取り方も良いと思うシーンがいくつもあった。
一方で後半のバトルシーンは残念なところが目立つ。

途中までは「これ鬼太郎の映画の意味ある?」と思ってたけど後半で怒涛の回収。
そのための全体的に後半の駆け足感が気になる。特に沙代が死んだ後の水木の立ち直り早すぎて草。
その割にジジイの喋るターン長いし、「幽霊族の血をそのまま人間に入れると死んでしまうので屍人を介しています。そしてその屍人は村人が攫ってきます。」っていう「それホンマに必要〜??」みたいな設定に時間を割いてる。
あと、ゲゲ朗が担架で地下に運ばれたからそのまま血を取られるのかと思ったら、血を抜いてるのはそのさらに奥にある木なんかい!中間地点解す必要あった???

最後の「俺の相棒もなっ!」みたいなシーンは寒いからやめてください。それほどの関係性築けてないやろ。この映画の雰囲気ならアツいシーンは入れずにもっと鬱々としていていい。


水木と沙代の物語は魅力的だったが、ゲゲ朗と奥さんの話と1:1くらいの割合で描いてしまったせいで、どちらにも感情移入しきれずにどっちつかずな印象。


でも前半の村の不気味さとかは本当にいいし、映画全体としてのクオリティは高いと思う。

戦争での経験、Mという謎の薬、話の発端になる製薬会社、そのにまつわる因習、妖怪の話、鬼太郎の誕生秘話。よくここまで多くの要素をこの時間で綺麗にまとめたなと感じた。 

詰め込みすぎて、一部拾いきれなかった部分に不満が生まれちゃったかなという感じ。
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