ゴン吉

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎のゴン吉のレビュー・感想・評価

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)
4.0
TVアニメでお馴染みの「ゲゲゲの鬼太郎」の出生秘話を描いたアニメドラマ。
原作は水木しげるのコミックで、水木しげるの生誕100周年記念作品。

廃刊が決まった雑誌の記者が、今は廃村の哭倉村を訪れて妖怪少年”ゲゲゲの鬼太郎”の出生の謎に望む。
時は昭和31年。政財界を裏で牛耳る龍賀製薬の当主が亡くなり、帝国血液銀行の青年、水木は彼を弔うことを口実に哭倉村にある当主の実家にやって来る。当主の遺言が公表されるが、それをめぐって醜い争いがおき、連続殺人に発展する。一方、水木は当主の孫娘と彼女の幼い弟に加えて、行方不明になった妻を探しているという奇妙な男と出会う… 

横溝正史の小説「犬神家の一族」のような世界観で、大人向けの重厚なヒューマンドラマが展開し、鬼太郎一家の切なくも哀しい物語が哀愁を誘う。
TVアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の主人公である鬼太郎の出生を描いているが、鬼太郎自身は本編では殆ど出てこない。
水木視点でストーリーが展開し、鬼太郎の父親をメインに母親の過去も明らかにされ、興味深い。
また鬼太郎のトレードマークであるチャンチャンコの由来も描かれている。
「墓穴から赤ん坊が生まれた 生かしておいたらどんな災いが起きるか分からない ならば一層.....」
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