⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎のにわのネタバレレビュー・内容・結末

鬼太郎、ひいては水木しげるの作家性みたいなものを全然知らなかったけど、反戦の意識が強い作品だったのか。
最初主人公の人となりがわからず、資本主義の上を目指す輩かと思ったけど、南方でのトラウマがあったと知ると見方がとても変わるし、結果ラストで痛快なセリフと共に変化、エンドロール後の鬼太郎へ触れ合いを見ると成長も感じられるし、みずきに焦点を当て楽しめた。で、ゲゲロウとの絆が築かれていく過程も見れたしバディものとしてとても面白かった。
中盤で極太一家の秘密が明かされるシーンの気持ち悪さはしっかりあって、これを見た子供は大人になってからも見返してほしい、、クズがクズすぎて感情移入できた。
中盤の、2階分使ったアクションはめちゃくちゃカッコよかったし、(タッチ変わりすぎて面白い)、最後の祠？でのシーンはエヴァみたいな怖さがあってよかった。
ときや君はあまりにも可哀想。最後のシーンで救われた。
結局、キーパーソンの力が強すぎてミステリー的なスッキリする回収を楽しめた感はあまりなく、家父長制からの解放みたいなことはあまり感じられなかったけど、戦争の悲惨さとクソ家父長制の厳しさと、鬼資本主義と、それに巻き込まれる土着のものたちの悲痛さがしっかり味わえたのは最高だった。