鰹よろし

インデペンデンス・デイ2021/アンノウン・アタック 未知からの襲撃の鰹よろしのレビュー・感想・評価

1.0
 その界隈の麻薬組織犯罪組織を一網打尽にすべく主要メンバーが勢揃いする取引現場を急襲し制圧するも、手柄をFBIに横取りされ敏腕潜入捜査官も失った地上最強のSWAT部隊が吸血型エイリアンに挑む...

 人種問題、女性及び男性の性的搾取、諸々の性的表現差別表現、趣味嗜好ヴィーガン、何でもかんでも過敏になりつつあり、差別とされてしまう危険性を孕み、それの強制強要により逆差別にまで発展している場合すらある昨今、この作品は割とポリコレに寛容というか配慮が無くむしろ挑発的な言動すら見られる。

 悪く言えば無神経なのだが、どこか窮屈さを覚える世界において彼らの言動というのは良く言えば分け隔てないとも言え、彼らの間ではそれが許されていると魅せることでどこか親しみやすさを覚えなくもなくもない。

 そんな彼らの無遠慮な立ち振る舞いを以ての地球侵略を目論む(ただただ人類の血液を飲みたい)エイリアンらとの相対は「エイリアンにもポリコレは適用されるのか?」「過剰なポリコレは地球を救うだろうか?」という皮肉に思えてならない。

 しかしそんな偏狭さの反面、SNSの普及によるスマホゾンビの蔓延と昨今の流行の弊害も指摘しておりどこか冷静さを見せ、またとある面において同じく死に逝く運命にある(可能性がある)のだと吸血鬼エイリアンと人類との間に類似点を見出させることで、両者フラットな対立へと帰結させる当たりやはり何か訴えがあるのだろう。・・・と思いたい。


「宇宙戦争2008」(2005)...「宇宙戦争ZERO」(2009)...「世界侵略:ロサンゼルス決戦」(2011)...「ウォー・オブ・ザ・ワールド」(2014)...「ジュピター」(2015)...「ダスト・ウォーカー」(2019)...
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