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パトニー・スウォープのleylaのレビュー・感想・評価

パトニー・スウォープ(1969年製作の映画)
3.7
ロバート・ダウニー・Sr監督(ダウニーJrの父)による過激で奇想天外、シニカルな風刺コメディ。インディーズのカルト作品て感じ。

広告代理店の社長が亡くなり、黒人のスウォープが次期社長となる…。死体の前で次期社長を決めているシーンからぶっ飛んでる。

人種差別の話かと思いきや、黒人が社長になったら白人を解雇するわ、アラブ人を差別するわ、大統領が小人症だわ、過激なCMを作るわとやりたい放題の展開。肌の色に関係なく、一皮剥けば人間の本質なんて皆同じだろってか?

冒頭の映像からカッコよくて、OPクレジットの入れ方とかもクール!ヘンテコなCMのシーンだけはカラーになる。

全然面白いとは思わなかったけど、映画のセオリーを無視したつくりで熱量を感じる作品だった。音楽もカッコいい。

ジェーン・フォンダが「イージー・ライダーもすごいけど、もう一本観るべき映画があるわ」と発言したことで有名になった作品だとか。


📌MEMO

〈ロバート・ダウニーSrについて〉

・監督はかつて広告会社に勤めていたことがあるそう
・今作の後、ハリウッドの誘いを全部断った
・PTA監督がリスペクトしていて、PTA作品に役者としても何作か出演している
・ダウニーJrがドラッグを始めたのはこの父親のせい
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