津軽系こけし

ノーカントリーの津軽系こけしのレビュー・感想・評価

ノーカントリー(2007年製作の映画)
4.9
孤高の純悪


馬鹿でかサイレンサーおじさん
#007スカイフォール でハビエルバルデムという俳優のことを初めて知り(おい)、007のシルヴァの役が印象的だったので他のも観てみるかくらいに思って気軽に観てみたのですが

これすごいやばい(語彙力)

アントンシガーの後ではシルヴァも小さく見えるくらいハビエル強烈な演技

そしてトミーリージョーンズは個人的に目の演技が特徴的な俳優だと解釈しているのですが、この映画でもやはり目の演技が光ります。時代に疲れ切った男の悲壮感、そして疲れ、それを見事に体現した演技だと思います。(缶コーヒーのCMなんかで馴染みのある方ですが個人的には日本の映画とかドラマに出ている姿も見てみたい)

そしてモスの家のテレビに映る影でアントンシガーと保安官を対比するカットなんかもオシャレで好きですね

あと、最後のシーンの解釈についてさまざまな考えがあるようですが私は保安官の観た夢は死後の世界の方が現世よりも平和だということの比喩だとする解釈ですね。
ただシガーのラストシーンでは心優しい子供たちの姿が描かれ希望的な解釈もすることができる、そういう意味でもこのノーカントリーは名作だと思います。

関係ないですが、私ってこういう殺人鬼とか悪党みたいなのが活躍する映画やアニメにハマりやすいんですよね「#ジョーカー 」とか「#オーバーロード 」とか。
子供の頃に観てたウルトラマンなんかでも怪獣側応援してた人間ですし、悪役に憧れてるのかもしれません
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