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コーダ あいのうたのimaponのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.1
身障者物は身障者プロレスを例外としてなるべく見ないようにしている。五体満足な自分が卑屈になるので😅
話題になってるけど興味は無かった。しかしWOWOWの予告でキキ・ディーの曲が流れて俄然観たくなってしまった。

主人公の娘が聾唖者じゃなくて娘だけが健常者だった。聾唖の漁師一家にずっと頼られ、自分の夢も諦めないといけないかもしれない。さらにその夢は家族が感じる事のできない音楽だというのだから分かり会えるのか?
合唱発表会。キキ・ディーとボウイのあと、いよいよクリムゾン・ディシプリンの彼と特訓してきたデュエット。ここで映画は無音になる。家族たちと同じ状況におかれる観客(映画鑑賞者)音楽を楽しめるありがたさを身に染みろ。でも、父親は周りの(発表会の)観客の反応で音楽を感じるきっかけを摑み、その夜、漁の海とは違って星の輝かない家の前で娘に「俺のために歌ってくれ」と歌わせる。娘の喉に手を当て音楽を感じようとする。娘が輝けるのはこの場所ではない。翌朝、急遽バークリー音楽大学の受験が許される。
オーディションで2階席に潜り込んだ家族に向けて手話付きで歌う「青春の光と影」選曲が悉く素敵。

激しいSEXする両親とマッチョな糞兄貴。崖から飛び込むディシプリン、情熱的メキシコ人音楽教師。評判通りの良作。

でも、やっぱりI've Got the Music in Meが最高。中坊の時大好きになって当時としては珍しく買った女性ヴォーカルのLPだったけど間違いじゃなかったなぁ。
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