たか

シン・仮面ライダーのたかのネタバレレビュー・内容・結末

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

 賛否両論真っ二つですが、私は「賛」です。こういうリアリティのある仮面ライダーが観たかった!オマージュを楽しむウエイトが高いので、柔軟な仮面ライダーファンが一番ハマるかも?
 緑川ルリ子(浜辺美波)の凛とした立ち振る舞いが作品を引き締めています。そんな淡白な彼女が、本郷猛(池松壮亮)との関わりで人間らしくなっていく様子は、エヴァの綾波レイとダブります。
 そして「幸せとは何か?」プラーナ思想も出て来るし、これもエヴァの人類補完計画とダブります。この手の主張のぶつかりは、様々な作品に出てきますが、善や悪を超えた領域ですね。
 旧作と登場人物は変わらないのに、みんな立場が少し違っているので、旧作のマルチバースと言えますね。この勢いで「シン・仮面ライダーV3」を製作して欲しいです。
 ラストで一文字隼人(柄本佑)が新1号っぽくなったのが考え深いです。そして緑川イチローのダブルタイフーン、続編への仕込み?みんな仮面の中で生きている?ご都合主義で簡単に死人を蘇らせるのは微妙ですが、やっぱり続きが観たいです。
 この作品の魅力はオマージュ、そしてそこから広がる妄想、これはラスト以降の展開も含みます。私は「シン・仮面ライダー電王」の登場まで妄想しました。久しぶりに映画レビューで熱くなりました。
たか

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