まさわ

Blue Island 憂鬱之島のまさわのレビュー・感想・評価

Blue Island 憂鬱之島(2022年製作の映画)
3.6
文革のときに本国から泳いで香港に渡ってきた夫婦、六七暴動で逮捕された男、天安門で民主化運動の学生代表だった弁護士の物語を、それぞれ今の香港で民主化運動に身を投じている若者が、自身の体験もオーバーラップさせながら演じる劇映画パートと、ドキュメンタリーパートをシームレスに繋げて見せていく変わった作りの作品だった。
天安門事件のときに民主化できなかったことが、自身の「これから先もっとよりよい社会になる」という夢を打ち砕かれただけでなく、いまの若者たちへ「よい社会」を残せなかった申し訳なさを感じるという弁護士の言葉は、まさにわたしの言葉でもある。日本だってどうなるか。いまより少しでも暮らしやすい環境をつくるのが大人の役目なのに。
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