まさわさんの映画レビュー・感想・評価

まさわ

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ストーリー・オブ・マイ・ワイフ(2021年製作の映画)

3.9

話自体はどうということもないのだが、見せ方と役者のちからでなんか面白く見ちゃったわ

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.0

Part1で感じていたこの物語の今更感(貴種流離譚、白人が異民族を代表して戦う表象)が強まって、CGと砂漠で壮大な世界観を見せられても所詮はこんな話かあ…と余計にがっかりしちゃう。あとやはり現実世界で>>続きを読む

オンネリとアンネリのおうち(2014年製作の映画)

3.8

色使い、デザイン、なにもかもが可愛い。こういう可愛いものに囲まれて子供だけで暮らすのなんか楽しいに決まってるし永遠の夢よ!

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

この夫婦の喧嘩のおもなタネが妻の浮気(肉体関係だけで愛はないと公言)と家事負担の不公平感なのだが、これはひと昔まえならほとんど女性側が耐えてきたことだなあと感じた。「創作したいのに時間がない」とかさ。>>続きを読む

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

3.8

有名なのに見てなかったシリーズ。
95分でこの充実した会話劇!おもしろいね〜。しかしよくよく聞いてると検察の証拠集めが杜撰すぎ!そもそもこんなで起訴したらだめでしょ?と今ならそうなるけど、当時の差別偏
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戦禍の下で(2007年製作の映画)

4.0

佐野光子さんの解説つき、イスラーム映画祭にて。

2006年のイスラエルによるレバノン侵攻(レバノンでは7 月戦争と呼ばれる)3日目にフランスから帰国し、映画を撮りはじめたという監督の勢いがまず、すご
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ファルハ(2021年製作の映画)

3.8

す上映後に岡真理さんの解説つき、イスラーム映画祭にて。

1948年のイスラエル建国によりパレスチナ人が受けたあらゆる暴力、ナクバ(大災厄)を描いた作品。ナクバやパレスチナ人の物語は少なく、世界に共有
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新世紀、パリ・オペラ座(2017年製作の映画)

3.6

U-NEXTで配信されてるドラマ『オペラ / バレエに魅せられた者たち』を見ているのだが(映画もドラマも原題は L'Opéra、オペラ座)、このドキュメンタリー作品もネタ元になってるのかなと思われる。>>続きを読む

メークアップ・アーティスト(2021年製作の映画)

4.0

メークの勉強のために大学に行きたい妻と、「家にいて子供の世話をするのが女の仕事」と思う夫の、犬も食わない夫婦喧嘩76分!よく撮らせてもらえたと思う。

ものすごく好きあって仲良さそうなのに、理想の生き
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.0

主演のふたりはとてもよい演技で素敵だったが、このストーリーには乗れないものがあった。
同性同士の「エモい」関係を描くときに、噛ませ犬みたいな異性がぶち込まれる物語、わたしはもういいやと思う。
この物語
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ジュディ・ブルームよ永遠に(2023年製作の映画)

4.0

アメリカの作家ジュディブルームのドキュメンタリー。いまでいうヤングアダルト分野で思春期の性も正直に描いたために、禁書や脅迫などにも遭ってきた波乱万丈な人生を振り返る。
若い読者たちからたくさん届く手紙
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.5

人をその人たらしめるものは記憶が大事だと思われがちだけど、人間は記憶がどうあろうと感じることができる。感じ方そのものがその人をその人たらしめ、感じることこそが生きてることなんだと、この作品を見て改めて>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

全編、照明がむちゃくちゃにかっこいい!!ずっとかっこいいのに、最後にこれまた街が明けていく照明で〆るから感動的しちゃったよ。撮影も人物に近いカメラなのに動きが洗練されてて、うまいなあ…って惚れ惚れする>>続きを読む

クイーン:ロック・モントリオール1981(1981年製作の映画)

5.0

期間限定IMAXで鑑賞。そのときそのとき最新機材で撮影しておくと40数年後でもこんなふうに見事に瑞々しく蘇るのだなあ!と感慨深い。

ピアノ弾いてるフレディの後ろにジョンのベースの指先が映ってるショッ
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カラーパープル(2023年製作の映画)

4.0

ミュージカル版『カラー・パープル』の舞台は見たことがないが、ウェストエンドやブロードウェイでセリーを演じていたシンシア・エリヴォが来日して、このミュージカルのいちばんの聞かせどころである「I'm He>>続きを読む

スタンドアップ(2005年製作の映画)

4.0

宮地尚子『傷を愛せるか 増補新版』(ちくま文庫)読んでたら、「弱さを抱えたままの強さ」でこの映画を取り上げていたから興味があってU-NEXTで見た。

エッセイでは「隙がある」「つけ込まれやすい」人物
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夏休み(2023年製作の映画)

4.0

集団行動が苦手な主人公が過ごす「ぼっち」のバカンスは、トラブルから始まる。ああ、フランスにもこういう「みんなでワイワイ」ができない、したくない人もいるんだなって親近感で笑ってしまう。最後はちょっとじん>>続きを読む

イヌとイタリア人、お断り!/犬とイタリア人お断り(2022年製作の映画)

4.5

監督の祖父母であるイタリア系フランス人の歴史をたどるストップモーションアニメ。人形も、家や道具類の造形もとても可愛くて、ときどき監督の手が登場するのも、この物語が「いま」につながっているんだと強く印象>>続きを読む

アダプション/ある母と娘の記録(1975年製作の映画)

4.0

初めてのメーサーロシュ・マールタ。
まず材木加工工場なのかな?粉塵まみれで働く女性たちの映像がすごい、圧倒される。防護するものはマスクさえなんにもない、肺に入って病気になりそうな過酷な労働環境。こうい
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

撮影、音、美術、衣装、文字とこれほどまでに細部まで作りこまれてるのはすごいなあ!って思うんだけど、好みとはすこし違った。原作読んでみようとは思った。エマ・ストーンの演技はすばらしかった。

(1954年製作の映画)

4.5

悲しい。人間は悲しい。
ザンパーノは知らなかった。
彼には教えてくれるひとがいなかったのだろう。他人に優しくすること、愛すること。いつだって食べていくために必死で、暴力で他者を従わせることや、騙すこと
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

採掘場閉鎖で街が丸ごと消滅する(郵便番号もなくなるほどに)というアメリカの規模の大きさにまず驚く。日本だって軍艦島はあったけど離島だし、陸続きなのにいっぺんにひとがいなくなるのかという驚き。
定住しな
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くるみ割り人形(1979年製作の映画)

3.5

なんかすごい。人形やお屋敷のセットも豪華で手が込んでるし、お菓子の国の美術もとってもかわいいストップモーションアニメ。チャイコフスキーの音楽はモチーフ程度…途中に入る歌謡曲調の音楽や、当時の人気番組の>>続きを読む

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